「ネットワーク構築で実際にハマった個人的な設定ミス・見落としポイント 」
目次
初めに
今回は、これまでネットワーク機器(主にCisco製品)の構築を行う中で、実際に私が引っかかった「初歩的だけれど意外と気付きにくい設定」について、体験談を交えながら紹介したいと思います。
今回は初歩的な内容が中心なので、L2レイヤー付近までの話になります。
FortiGateなども含めると内容がかなり広くなってしまうため、今回はCisco機器を中心に紹介します。
・VTPの設定
既存機器がEOSを迎えたためリプレイスを行うことになった。
だが元機器のConfigでも移設先の機器のshow running-configを確認してもVLANの設定が見当たらない。
だがshow vlan を叩くと確かにvlanはある。
確認したところ、VTPモードがServerになっていたことが原因でした。
その現場ではVTPを運用しておらず全てmode Transparent としていたのだが昔の機器であるがゆえに設定がされていなかったのだ。
・Cisco機器のSSH設定
OSが古い在庫機器のアップグレードをすることになった。
だが設定をしたのちTeraterm経由ではloginできるのにWindowsのターミナルではログインができない。
どうやらOSが古すぎて認証鍵がWindows11で対応していない形式だった。
OSアップグレードのためのSCPがこれでは行えない。
(Tera Term経由でもSCP転送を試しましたが、こちらもエラーとなりました。)
少し困ったがまぁ普通にTFTPサーバを立てたら解決した。
あくまで推測ですが、Ciscoの手順書でFTPやTFTPを利用する例が多いのは、このような互換性を考慮しているのかもしれません。
・SFP+ポートの速度設定に注意
これはFortigateでのお話なのですがSFP+経由でLAN配線をすることになった。
1Gbpsで接続するため、SFP+ポートに1000BASE-Tのトランシーバーを取り付けてLANケーブルを接続しました。
しかしリンクアップしない。
対向機器・FortiGateともにポートは有効化されており、shutdown設定も解除済みです。
ケーブルの品質が悪いのか、モジュールか、ポートか・・・??
色々調べたらFortigate側のポート速度が10Gのままだ。
その時利用したFortiGateでは、ポート速度が10Gbps固定となっており、1000BASE-Tトランシーバーを利用する場合は手動で1Gbpsへ変更する必要がありました。
SFP+ポート経由で配線する際は注意しようという学びになった。
・SFP+ポートの内部設定のお話
上の速度設定に関連した内容になります。
Cisco機器では、一部の機種でSFP+ポートに1Gbpsのモジュールを装着すると、インターフェース名がTenGigabitEthernetではなくGigabitEthernetとして認識されます。
そのため、TenGigabitEthernet側に設定を行っていても、1Gbpsのモジュールへ交換するとGigabitEthernet側には設定が引き継がれず、「設定が消えた」と勘違いしてしまうことがあります。
逆に、SFP+ポートを持たない機器からコンフィグを移行した場合、GigabitEthernet側にしか設定が入っておらず、10Gbpsのモジュールを装着するとTenGigabitEthernet側に設定が存在しないため通信できないこともあります。
モジュール交換やコンフィグ移行後に通信できない場合は、インターフェース名が変わっていないか、また設定が正しいインターフェースへ適用されているか確認してみましょう。
まとめ
ネットワーク機器の構築では、複雑な設定よりも今回紹介したような「初歩的だけれど見落としやすいポイント」が原因で思わぬトラブルにつながることがあります。
VTPの動作やSSHの互換性、SFP+ポートの速度設定など、どれも設定自体は難しくありませんが、一度思い込みをしてしまうと原因の特定に時間がかかってしまいます。
私自身も「まさかそこが原因とは」と感じたケースばかりでしたが、実際に経験したことで今では真っ先に確認するポイントになっています。
今回紹介した内容が、同じようなトラブルで悩んだ方や、これからCisco機器を扱う方の参考になれば幸いです。



















