SESの単価交渉|単価の決め方・交渉術についても解説
SES企業に入職後、思っていたよりも給与が低いと感じている方も少なくありません。その際に単価交渉をしたくても、「本当に給料は上がるのだろうか?」と、不安を抱く方もいるでしょう。
単価交渉をする際は、必要な事前準備や交渉に適した時期を把握しておくことで単価アップが期待できます。
SESの単価交渉の際は、営業担当の方だけに任せずに、自分でも行動を起こすことが大切です。
この記事では、SESの単価交渉を成功させ単価アップを目指すポイントを解説します。
単価交渉のポイントをおさえ、単価アップを目指しましょう。
目次
SESの単価交渉で単価アップさせるには
SESの単価交渉を行う際、営業担当に委ねるだけでなく、自身でも行動をしていくことが大切です。
しかし、実際にどのようなことをしたらよいのかわからず、スキルや経験に見合った報酬を得られていないと不満を抱えている方もいるかもしれません。
正当な報酬を貰い、気持ちよく働くためにも、SESの単価交渉を有利に進められるように準備をしておきましょう。
学習でスキルアップ
SESエンジニアはさまざまなスキルが求められます。単価交渉を有利に進めるためにも、学習でスキルアップに励むことが大切です。
例えば、特定のプログラミング言語やフレームワークを習得するなどがあげられます。
特に、特定の分野に関する知識が豊富であったり高度なスキルを持っていたりすると、単価交渉を進めやすくなるでしょう。SESエンジニアに求められるスキルはさまざまです。ソフトスキルでいえばプログラミングやクラウドのスキルだけでなく、コミュニケーションスキルを高めることも重要です。
スキルを身に付けていると、単価交渉だけでなくSESエンジニアとしての市場価値を高めることにもつながります。
上流工程の案件を担当する
SESエンジニアが取り組む上流工程は、システム開発の初期段階のことを指します。主に、以下の3つです。
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
要件定義は、プロジェクト全体の方向性を決定し、基礎を形成する工程です。そのため、上流工程のなかでも重要な作業といえます。
ただし、誰もが上流工程を担当できるわけではありません。上流工程に必要なスキルはもちろん、多くの方と関わる機会があるため、コミュニケーションスキルも必要です。
私たちテクニケーションでは、エンジニア一人ひとりのキャリアビジョンやスキルに応じて案件を選べる、案件選択制を取り入れています。
さらに、チーム制を取り入れることで、個人では難しい案件に取り組むことができるのも強みです。
SES企業に興味のある方や、高還元SESについての話を聞きたい方は、ぜひ一度カジュアル面談でご相談ください。
客先で期待以上の成果を上げる
企業が期待する以上の成果を出すことで、エンジニアとしてのスキルが高いという評価を受けやすくなり、信頼関係を築ける可能性が広がります。
例えば、「10やってください」と依頼されたものに対して15のものが納品されると、企業側にはメリットとなります。
さらに、「これだけのスキルがあるならこのプロジェクトも依頼したい」と企業側に思ってもらえると、新たな業務や高単価の案件を得られるきっかけになるかもしれません。
このような関係を築くことができると、単価交渉の際、優位に話を進められる可能性が高くなります。
交渉に向けて資料をそろえておく
SESの単価交渉を行うにあたって、スキルや経験の客観的な証拠が必要です。
そのために、前回の契約と比べてどのくらいスキルアップしたのかがわかる資料を作成しておきましょう。例えば、以下のような内容です。
- スキル
- 実務経験を詳細に記載
- これまでの実績
- 類似案件の単価相場
その他にも、単価をアップすることでどのような成果を提供できるのか、企業側にどのようなメリットがあるのかなどを記載するのも一つの方法です。
SESの人月単価とは?
SESの人月単価とは、エンジニア一人に対しての1ヶ月あたりの費用のことです。人月単価は、1時間あたりの単価×1ヶ月の労働時間で計算できます。
これは、エンジニアの給料に直結するものです。
単価が設定される要因はさまざまありますが、主に以下の3点です。
- スキル
- 経験年数
- プロジェクトの大きさや難易度
人月単価は上記のような要因に加えて、業務内容や案件などによっても異なります。また、特定の資格を保有しているエンジニアは、単価アップすることが多い傾向です。
SESの単価を決める要素
単価交渉においてだけでなく、SESとして働くうえで、単価を決めるポイントを理解しておくことは大切です。
そのためにも、ここで解説する5つのポイントを確認しておきましょう。これらのポイントをおさえておくことで、単価の交渉時にも役立てることができます。
スキル
現場で必要とされる専門知識や高度な専門スキルを持っているエンジニアは、高い単価を支払われることがあります。
特に、特定の業務知識や複数のプログラミング言語(JavaScript・Python・Javaなど)に精通している場合、企業側にとって貴重な人材といえます。
そのため、単価交渉においても有利に進められる可能性が高いです。また、IT系の資格を取得することも、単価アップを目指す一つの方法です。
ただし、業務内容によって求められる知識やスキルは異なるため、自分のキャリアプランにあった資格を取得しましょう。
経験
単価を決める際、これまでどのような実務経験を積んできたのかも重視されます。
例えば、10年以上の経験があり、さまざまな業務をこなしてきた実績のあるエンジニアであれば単価が高く設定される可能性が高いです。
ただし、どれだけ経験年数が長くても、スキルや実績が伴わなければ単価への影響は期待できません。
逆に経験年数が短くても、高度なスキルや新しい技術を扱える場合には、単価交渉の際に優位になる可能性があります。
プロジェクトの難易度
プロジェクトの規模や難易度によって、求められるスキルレベル・ポジションが異なります。
つまり、難易度の高いプロジェクト程、単価が高くなることがほとんどです。
ただし、プロジェクトが大きくなればなる程、自ずと必要となるスキルも高くなります。
そのため、単価の高いプロジェクトを狙う場合は、スキルアップや実務経験を積むことが必要です。
市場の動向
単価決定にはあまり関係なさそうな市場動向ですが、人手不足の状況などが起こると単価に影響があります。
特に、IT業界の市場動向には単価が左右されやすくなる傾向があります。
需要の高まっているスキルや経験があると単価が高くなり、多くのエンジニアが持っていて需要の少ないスキルの場合、単価が低くなる傾向です。
そのため、今需要の高いスキルは何か・これから需要が高まりそうなスキルは何かなど、IT業界における市場の動向に目を向けておくことも大切です。
そうすることで、単価の高い案件やプロジェクトをいち早く獲得できる可能性が高まります。
仲介会社の数
SES契約は、仲介会社が徴収する手数料も単価に含まれます。仲介会社の数が増える程、SESエンジニアが手にする単価が減少する仕組みです。
仲介会社による一般的な中間マージンは30〜40%とされています。
このように、仲介会社の数によって単価が変動する可能性があることを理解しておきましょう。
株式会社テクニケーションでは、高還元SESの実現に向けた取り組みとして、単価給与連動制を取り入れています。
単価給与連動制では、市場価値に見合った収入を得られるため、納得のうえでキャリアを重ねることが可能です。
また、会社間の単価はエンジニアに開示し、エンジニアが直接貢献した分だけ報酬が得られます。
単価アップを狙いながらモチベーションを高めたいという方は、まずはテクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
交渉で単価アップは期待できる?
SES企業で働いているとさまざまなプロジェクトや案件に携わります。これにより新たなスキルを獲得し、できる業務の幅が広がります。そのため、一定期間が経つとSESの単価交渉が行われるケースがほとんどです。
その際は営業担当の方だけに任せず、自分がこれまで携わった案件内容や、スキルアップしたことなどを自分でまとめてみるようにしましょう。
また、スキルや業務だけに集中するのではなく、ときには日頃の行いを見つめ直してみることも大切です。
SESの単価交渉自体は一般的にある
多くのSES企業では、一定期間が経つと単価アップの交渉が行われています。これは、一定期間の経験を経たことで、新たなスキルを獲得したり業務知識が増えたりしているからです。
例として私たちテクニケーションでも、参画から1年を目安に単価交渉が進められていきます。
営業担当から交渉材料のヒアリングが行われ、新たにできるようになった業務や獲得したスキルなどをまとめて、お客さまに評価してもらいます。
このことから、単価交渉においてスキルアップが重要であることがわかるでしょう。
単価交渉で単価がアップした際は、単価が変わった月から即時反映され、賞与にも同様に反映されるのもテクニケーションの魅力です。
実際にアップするかは素行も影響する
SESの単価交渉に影響するのはスキルや経験だけではありません。
報連相ができない・人間関係でトラブルがあるなど、素行が悪い場合は単価交渉において不利または交渉ができないケースもあります。
このような状態で単価交渉を行ったとしても、要求は通らないことが多いです。つまり、日頃の行いが悪いと単価交渉のスタートラインに立つこともできません。
単価交渉を成功させるためにも、納期を守る・コミュニケーションをしっかりと取るなど、社会人としてのマナーを守ることが大切です。
SESの単価交渉に適したタイミング
SESの単価交渉を行う時期は決まっているわけではありません。しかし、時期によって単価交渉が有利になったり不利になったりすることがあります。
単価交渉で単価アップを目指すには、事前の資料の準備やスキルアップが必要ですが、交渉に適した時期を把握しておくことも大切です。
SESの単価交渉に適した時期を狙い、単価アップを実現しましょう。
予算取りの時期
多くの企業では、年度初めやプロジェクト開始前に予算が決定されます。
単価交渉の際には、予算取りの時期を狙うことで有利に交渉を進められる可能性があります。
予算取りの段階は、エンジニアの単価や予算枠が決定していない時期のため、単価交渉をしやすい時期です。
ただし、予算取りの時期は企業によって異なります。「気がついたら予算取りが終わっていた」と、ならないよう注意が必要です。
年度末
年度末は、エンジニアの多くが単価交渉を行う傾向にあります。そのため、単価交渉の競争が激しくなることも少なくありません。
しかし、企業側も予算消化のために単価を高く設定する可能性があるため、単価交渉を行いやすい時期ともいえます。
ただし、先に記載したように競争の激しい時期でもあるため、しっかりとした事前準備が必要です。
スキル・資格・実績など、自分の魅力が客観的にわかる資料を用意しておきましょう。
また、競争相手が多いからこそ、素行が悪いと単価交渉が難しくなる可能性があります。
そうならないためにも、普段からコミュニケーションをしっかりとり、信頼関係を築いておくことも大切です。
SESエンジニアとしての市場価値を高める方法
単価交渉を成功させるにあたって、スキルや経験が大切なことは理解していても、自分の市場価値がわからず方向性が定まらない方もいるかもしれません。
そのような方は、学習を続けながらプロジェクトで経験を積んでいくのがおすすめです。経験を積むことで、自ずとスキル獲得や業務の幅の広がりにつながります。また、以下のように他分野まで知識を広げることも一つの手段です。
- クラウド
- AI
- セキュリティ
上記のような分野まで知識の幅を広げることで、業務の幅が広がり、単価アップにつながる可能性があります。
単価交渉のためだけでなく、SESエンジニアとして働くうえで、学習を続けてスキルアップをしていくことが大切です。
SESで単価アップを狙うなら高還元SESがおすすめ
単価アップを実現したいという方は、高還元SESへの転職をすることで、単価アップが実現できる可能性があります。
高還元SESの実現に向けた取り組みとして、単価給与連動制を取り入れているのが私たちテクニケーションです。会社間の単価はエンジニアに開示し、自分の市場価値に見合った条件を選択することができます。
また、案件選択制も採用しているため、自分の得意分野や成長したい領域に専念することが可能です。
高還元SESのテクニケーションなら、単価がアップするだけでなく、やりがいを持って仕事に取り組むことができるなど可能性が広がります。
今の自分の状態に満足していない、報酬に不満があるなど、お悩みがある方はぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談でご相談ください。