SEの単価相場はどのくらい?単価を左右する要素や単価をアップするためのコツも解説
SE(システムエンジニア)として働くなかで、ふと単価のことが気になる人もいるでしょう。
自分の現在の給与が、スキルや業務内容などを総合的に見たときに、適正な金額なのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、SEの職種別の単価相場や単価を決定する要素をはじめ、単価アップの具体的な方法や交渉時の注意点などについて解説します。
また、高還元SES企業についても解説しますので、転職を考えている方は参考にしてみてください。
目次
職種別SEの単価相場
SEの単価相場は、職種や役割によって単価相場が異なっています。
主な職種は以下の4つに分けられています。
- 設計メンバー
- 設計チームリーダー
- 開発メンバー
- 開発チームリーダー
上記の職種別の単価相場について詳しく解説します。
ただし、単価相場はあくまで参考値です。案件の規模やスキル、地域などによって変動します。
設計メンバー
設計メンバーは、要件定義・基本設計・詳細設計を担当します。何をどのように作るのかを考えるのが仕事です。
要件定義でクライアントからヒアリングした要望や要件内容を定義し、基本設計でどのようにシステムとして実現するか明確にします。
詳細設計とは、基本設計で決定した仕様をどのようにプログラムを組むかを具体的に考える作業のことです。
総務省の調査結果によると、設計メンバーの単価相場は約70〜140万円です。
設計チームリーダー
複数名のチームで作業する場合には、チームをまとめ指揮するチームリーダーが必要です。
チームリーダーにはIT全般の幅広い知識をはじめ、高いコミュニケーションスキルやプログラミングの知識などもメンバー以上に必要になってきます。
総務省の調査結果によると、設計チームリーダーの単価相場は約70〜170万円となっています。
開発メンバー
開発メンバーは、設計メンバーの詳細設計の内容をもとにプログラミング言語を使って、開発・テスト・システム移行・運用・保守を担当します。要は、プログラムを作成してシステム化させるのが仕事です。
開発メンバーには、プログラミングスキルが必須になります。そのため、企業によってはプログラマーが担当しているところもあるでしょう。
総務省の調査結果によると、開発メンバーの単価相場は約60〜140万円です。
開発チームリーダー
開発も複数名のチームで作業する場合は、チームリーダーが必要です。
チームリーダーは設計担当やクライアントとやり取りが必要なので高いコミュケーションスキルや、高いプログラミング能力などが必要となります。
総務省の調査結果によると、開発チームリーダーの単価相場は約60〜160万円です。
SEの単価を左右する要素
SEの単価決定にはさまざまな要素があります。
単価決定をするうえで、特に考慮される要素については以下の3つが挙げられます。
- 経験年数
- スキルセット
- プロジェクトの規模や複雑性
これらの要素は、価格交渉にも関わってきます。上記の各要素について詳しく説明します。
経験年数
SEにとって、実務の経験年数は単価決定に影響を与える大事な要素です。さまざまなプロジェクトでの経験や実績があると、評価は高くなります。
SEの実務経験を積むために会社員として働くエンジニアも多いでしょう。
実務経験が3年あれば、実績・スキル・経験が備わり、ある程度の案件を任されるようになることが少なくありません。フリーランスとして転職を視野に入れる方も増えてくる時期です。
実務経験が5年以上になると、より高い単価の案件を受けることができるようになります。
ただし、企業によっては案件による価格決定ではないこともあり、フリーランスと比べると会社員の給与は差が出やすいといえます。
スキルセット
単価を左右する要素として、エンジニアとしてのスキルも忘れてはなりません。自身が得意とする技術やプログラミング言語など、自身が持っているスキルも単価決定に影響します。
ただし、スキルは評価が難しいため取得している資格が判断の基準となることもあるので、提示できる資格を取得しておくのが望ましいでしょう。また、SEに求められるスキルは技術面だけではありません。
クライアントとのやり取りが必要になるため、相手の要望・意図を聞き出したり自分の意見を伝えたりできるコミュニケーションスキルも求められます。
プロジェクトを円滑に進めるためにも必要なスキルです。さらに、IT技術は日々発展し続けています。常に向上心をもって新しい技術を学ぶ姿勢も大切です。
プロジェクトの規模や複雑性
単価決定には、プロジェクトの規模や複雑性も関与します。小規模で一人で完結できるプロジェクトよりも、多くの方が関わる複雑で大規模なプロジェクトは要求されるスキルや責任が大きくなるので単価が上がります。
大規模なプロジェクトに参入するためには、技術力の向上やその他のスキルの向上を怠らずに、一つひとつの仕事をきちんとこなし評価を得ることが大切です。
SEの単価が高くなりやすい条件
SEの単価を上げるためには、高単価の案件を獲得していくことです。
そのためには、単価が高くなりやすい条件や特徴を理解し、それに適応できるスキルを身に付けておくことが大事です。
単価が高くなりやすい条件の特徴は以下のようになります。
- 市場需要のあるスキルを保有している
- マネジメントスキルがある
- 上流工程の経験が豊富
- 高単価の案件で成果を上げた実績がある
1つ目の市場需要のあるスキルとは、例えば使用する言語が需要が高いスキルかどうかです。現在需要が高まっている言語にはAIや機械学習の分野で注目のPythonや業務システム開発のJava、フロントエイドのTypeScript、バックエンドのGoなどのモダン言語などがあります。
その他、金融業界における案件にはセキュリティシステムに関する高い技術や知識なども必要でしょう。
2つ目のマネジメントスキルは、チームでプロジェクトを遂行するときにより重要になってくる能力です。
マネジメントには、プロジェクトの管理やチームメンバーへの適切な指示とサポートなどの役割があるため、技術力・知識だけでなく高いコミュニケーションスキルも必要不可欠になります。
3つ目は上流工程の経験です。上流工程は要件定義・基本設計・詳細設計からなります。
幅広い知識や柔軟な発想力などが必要となるため、上流工程に関わった経験を積むことは、SEとしての評価につながります。
4つ目の単価が高くなりやすい条件は、高単価の案件での実績です。
高単価の案件で成果を上げたという実績があれば、SEとしての評価を上げることができるでしょう。
また、成果が報酬に反映されるので単価は自然と上がります。
SEが単価交渉をするときの注意点
SEとしての単価を上げてもらうには、企業との単価交渉が必要です。
ただし、やみくもに交渉しても断られてしまうことになるでしょう。
単価交渉をする際に気を付けておくポイントは大きく分けて、以下の4つとなります。
- 適切なタイミングを選ぶ
- 実績データを示す
- 市場相場を調べる
- 相手の利益も考慮する
1つ目の適切なタイミングとは、企業やクライアントにとってのタイミングです。例えば、年度末や契約更新時などがあります。
特に契約更新時は、引き続き仕事を任せたいと実力を評価しているととらえることができるので、単価交渉しやすいタイミングです。
2つ目の実績データは、単価交渉時に実績を数値として示すことで、自分の価値を伝えることができます。
3つ目の市場相場の調査は、妥当な金額を提示するための情報収集のために行います。相場と離れた単価提示は受け入れてもらうことは難しいです。
相場を調べたうえで、自分の希望に合う適正額を提示しましょう。
4つ目の相手の利益も考慮するというのは、クライアントや企業側の立場を理解し交渉するということです。
単価を上げるということは、企業側にとっては利益が減るということを理解しておきましょう。
そのため、交渉時には単価を上げることで、企業側にどのようなメリットがあって貢献できるのかを伝えることが重要です。
SEが単価をアップするためのコツ
単価を上げたいけれど、具体的に何をする必要があるのか明確になっていない方もいるかもしれません。
そこで、単価アップにつながる具体的な5つのアクションについて以下にまとめました。
- 需要が高い言語のスキルを磨く
- 大規模な案件をこなす
- マネジメント経験を積む
- 営業力を身に付ける
- SES企業へ転職する
上記のアクションは、どれもSEとしての成長につながるものばかりです。自分に必要な優先すべきアクションが明確になると、行動しやすくなるでしょう。
それでは、一つずつ詳しく解説します。
需要が高い言語のスキルを磨く
プログラミングスキルは、システムの要件定義や設計、その後の品質チェックなどに役立つのでSEには欠かせないスキルです。
現在は、PythonやJavaScript、TypeScriptやGoなどのモダン言語などの需要が高まっています。
プログラミングスキルを磨くなら、需要が高い言語を優先的に習得するのがおすすめです。
日々新しく求められるニーズに合った需要が高い言語スキルがあると、単価アップにつながります。
大規模な案件をこなす
規模が大きい案件は、技術的な難易度が高くなります。また、チームでの開発経験を積むことが可能です。
大規模な案件をこなしたという実績は、高い技術力やコミュニケーションスキルなどを持っている人材であることをアピールでき、単価アップにつながる可能性があります。
マネジメント経験を積む
マネジメントする能力には、チームを管理する能力が求められます。納期までの進捗管理や業務の適切な担当の割り振り・的確な指示などです。
チームを管理するためのマネジメント能力は、高い技術・知識・コミュニケーションスキルが必要です。
積極的にリーダー職を目指しマネジメント経験を積むことが、単価アップするには重要な要素になります。
また、豊富なマネジメント経験はキャリアアップにもつながるでしょう。
営業力を身に付ける
SEにとって、クライアントの要望を聞き出したり、要望に合ったシステムを提案したりするには、営業力が必要です。
クライアントとのやり取りには、聞き方・話し方・伝え方などのコミュニケーションスキルに加え、クライアントのマーケティングやシステム開発に関する新しい専門知識も必要になってきます。
また、営業力は自分の強みや価値をクライアントに伝えるためにも必要な能力です。
そのため、営業力を身に付けることは、高単価の案件獲得や単価交渉に役立ちます。
SES企業へ転職する
単価を上げるためには、転職を考えるのも一つの選択肢です。
企業に正社員として所属している場合、働き方は安定していて成長はできるものの、企業によっては単価がわからなかったり報酬に還元されにくかったりする場合もあります。
スキルや経験が単価に反映されない、もっと単価を上げたいと感じる方は、SES(SEリングサービス)企業へ転職するのが単価アップの手段になるでしょう。
SES企業のなかには、案件の単価と連動した給与設定で、公正で高還元の単価報酬制を実現している企業もあります。
単価を上げたいエンジニアの方は、高還元SES企業への転職がおすすめです。
私たちテクニケーションは、高還元SES企業であり、単価が給与に反映されやすい体制を整えています。また、メンバーとして業務をこなした後に、各案件のリーダーを狙うことも可能です。
「努力が報われる職場で働きたい」「自分の市場価値を高めたい」とお考えの方は、ぜひ一度カジュアル面談でお話ししませんか?あなたの可能性を引き出すお手伝いをさせていただきます。
SES企業とは?
SESとはシステムエンジニアリングサービス(SystemEngineeringService)の略称で、SES企業はSEの能力を契約の対象として、クライアントの依頼に応じてSEを派遣する企業のことです。
契約形態は準委任契約で、SES企業がクライアントから依頼を受けた案件を契約しているエンジニアに提示し、適正なエンジニアが各案件に対応するという仕組みになっています。
業務内容は、システム開発やプログラミング、システムの保守・運用など多岐にわたります。
SES企業での勤務はSEにとって、さまざまな企業を知ることやさまざまな経験を積むことができるため、多くの学びと成長につなげることができるのが特徴です。年収面においても正社員のSEと比較すると高い年収が期待できるでしょう。
SES企業を選ぶ際は、透明性があるかどうかが重要です。給与体制はどうなっているのかやどのような案件を取り扱っているのか、エンジニアとしての成長は望めるのかなどの情報開示があると安心できるのではないでしょうか。
高還元SES企業であるテクニケーションでは、エンジニア一人ひとりのキャリア構築を全力でサポートしています。また、希望する分野の経験を積めるよう、案件選択制を採用し、個々のキャリア目標に応じたプロジェクトへの参画を支援しています。さらに、チーム制による協力体制を整え、成長の機会を得ることも可能です。
「努力や成果が正当に評価される仕組みが欲しい」という方は、ぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
SEが単価アップを狙うなら高還元SES企業へ転職しよう
正社員のSEで待遇面で不安のある方や、フリーランスのSEで案件獲得に苦労している方は、単価アップを狙うなら高還元SES企業への転職を考えてみましょう。
高還元SES企業のなかでも、私たちテクニケーションは、エンジニア一人ひとりの努力とスキルを正当に評価する環境を提供しています。私たちは、案件単価を透明化して単価給与連動制を採用することで、エンジニアが自身の価値に見合った報酬を得られる仕組みを実現しています。
さらにテクニケーションは、キャリアに合ったプロジェクトを自由に選べる案件選択制や、チーム制によるメンバーサポートも充実している企業です。エンジニアがスキルを磨きながらキャリアアップを図れる環境を整えています。
「自分のスキルを正当に評価されたい」「単価を上げながら成長したい」とお考えの方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。