SE(システムエンジニア)におすすめの資格と難易度|取得するメリットや勉強方法も解説

システムエンジニアとしてキャリアを向上させる方法や、資格取得がキャリアに与える影響について悩んだことはありませんか。
資格を取得することで市場価値が高まり、システムエンジニアとしてのキャリアアップにつながります。自分に適した資格を見極め、しっかりと理解して取得することが重要です。
この記事では、資格の選び方や取得のメリットに加え、効率的な勉強方法や合格へのポイントを詳しく解説します。
ご自身の状況と照らし合わせながら、キャリアアップに役立つ資格の取得を検討してみてください。
目次
SE(システムエンジニア)が資格を取得するメリット

システムエンジニアとして資格を取得することで、自分のキャリアにどのように影響するのかわからない方もいるでしょう。そこで、資格取得によって得られる4つのメリットをご紹介します。
- スキルの証明になる
- 手当がつく可能性がある
- キャリアアップに役立つ
- 転職が有利になる可能性がある
ここからは、上記の資格を取得するメリットと意義を詳しく説明しますので、資格取得をするか悩んでいる方は参考にしてみてください。
スキルの証明になる
資格を取得することで、その分野に関連する知識やスキルを客観的に証明できます。
システムエンジニアはスキルの可視化が難しい職種であるため、資格によって能力を示せることは大きな強みです。
特に経験が浅いシステムエンジニアにとっては実績が少ないため、資格取得が強力なアピールポイントとなり、案件獲得の可能性が高まります。
手当がつく可能性がある
資格を取得することで手当が支給される可能性があります。企業によっては、保有資格に応じて資格手当や合格報奨金などを支給しています。
資格手当は、受験料や教材費などを会社が負担する場合もあり、内容は企業によってさまざまです。さらに、取得時の報奨に加えて、毎月の給与に資格手当が上乗せされる場合もあります。
資格の難易度が高いほど手当の金額も高くなる傾向があり、場合によっては数十万円の支給を得られることもあります。
キャリアアップに役立つ

資格の取得は、キャリアアップに繋がる重要な手段となる場合があります。
企業によっては、部長やプロジェクトマネージャーなどの役職に昇進するために、特定の資格取得が条件となっている場合があります。
昇進することで成長を実感できるだけでなく、給料の向上も可能です。昇進や昇給を見据えてキャリアプランを立てる際は、資格取得を一つの目標として計画的に取り組むことが大切です。
転職が有利になる可能性がある
資格を取得することで転職活動が有利に進む可能性があります。資格を取得していることは、その分野の基礎知識を身につけている証となります。
そのため、実績や経験が少ない場合でも、基本的な知識がある印象を採用側に与えることができるでしょう。
特に難度の高い国家資格やベンダー資格は、資格取得までに多大な努力を要するため、保有していることがほかのエンジニアとの差別化につながります。
さらに、実務に直結しない初心者向けの資格でも、学習意欲や関心をアピールする材料として活用できます。資格取得の目的や今後のキャリアプランを企業に伝えることで、より効果的にアピールできるでしょう。
テクニケーションでは、エンジニア一人ひとりのスキルや将来考えているキャリアに合わせて自由に仕事が選べる「案件選択制」を導入しています。また、「資格取得支援制度」を採用しているため、スキルアップを目指したい方にも適した環境です。
さらに、「チーム制」を導入しているため、経験豊富なエンジニアから十分なサポートが受けられる環境が整っています。チーム制を通して、エンジニアとして必要なスキルを同僚から吸収してより成長することが可能です。
キャリア向上やスキル向上を狙いたい方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
SEにおすすめの国家資格と難易度

ここまでに資格を取得するメリットを解説してきましたが、具体的にどの資格を選べばよいか迷っている方も多いでしょう。ここからは、システムエンジニア(SE)におすすめの国家資格を難易度別にご紹介しますので、資格選びの参考にしてみてください。
初心者向け
初心者向けの国家資格は、ITに関する基礎知識やスキル、実践的な活用能力が問われる資格です。
対象者は、これからシステムエンジニアとして働く予定の方や、ITスキルを求められる一般の社会人です。
初心者向けの資格は以下のとおりになります。
- ITパスポート試験:IT関連の基本的な知識を証明する資格
- 情報セキュリティマネジメント試験:情報セキュリティに関する基礎的なスキルを証明する資格
- 基本情報技術者試験:プログラミングに関連の基礎知識と実践的な活用能力を認定する資格
例えば、基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門とされている資格で、技術だけでなくマネジメントやシステム開発に関する幅広いスキルが問われるのが特徴です。さらに、プログラミング言語に特化した試験問題も出題されます。
合格すると、ITの基礎知識が身につきほかのIT関連資格取得のための土台を築けます。
中級者向け

中級者向けの国家資格は、ITに関連する応用的な知識や技能が問われる資格です。
この資格に合格することで、プロジェクトリーダーを目指すための実力があることを証明できます。
中級者向けの資格には、応用情報技術者試験があります。これは、システムエンジニアに必要な応用的知識や技能が問われる国家資格です。
また、応用情報技術者試験はマネジメントや経営に関する知識など、幅広い知識やスキルが問われます。これにより、即戦力として活躍できるITエンジニアを目指せます。
合格者は毎年20〜25%くらいで、基本情報技術者の合格者が受験する試験のため決して容易に挑める試験ではありません。
上級者向け
上級者向けの国家資格は、実務経験3年以上の方を対象とした試験で、プロジェクトマネージャーやネットワークスペシャリストなど専門性の高い知識やスキルが求められます。
上流工程を担当したい方や、高度な専門スキルを身につけたいエンジニアにおすすめです。上級者向けには、以下の資格があります。
- 情報処理安全確保支援士試験:サイバーセキュリティに関する高度な専門知識を評価する国家資格
- プロジェクトマネージャ試験:進捗、品質、コストなど、プロジェクト全体を管理する能力を評価する試験
- システムアーキテクト試験:課題発見から要件定義、システム設計までを担う高度な設計能力を評価する試験
- ネットワークスペシャリスト試験:ネットワークの設計、開発、運用、保守に関する深い専門知識を問う資格
- データベーススペシャリスト試験:データベースの設計、構築、運用に関する高度な知識と技術を評価する試験
上記の試験は高度情報処理技術者試験に分類されスキルレベル4に分類されています。合格率は20%以下と難易度が高い試験です。
SEにおすすめのベンダー資格と難易度

ベンダー資格とは、マイクロソフトやオラクルなどの民間企業が独自に実施している資格です。各企業の製品やサービスを扱うための技術や知識を取得している証明になります。
代表的なベンダー資格は以下の4つです。
- オラクルマスター
- マイクロソフトオフィススペシャリスト
- シスコ技術認定者資格
- Linux技術者認定試験
ここからは各資格の内容と難易度について詳しく解説します。
オラクルマスター
オラクルマスターは、オラクル社の普及率の高いデータベース管理システム「Oracle Database」や、SQLの知識、技術を証明する初心者向けの資格です。
民間資格ではあるものの、世界的に認知度が高く、取得する価値のある資格です。
オラクルマスターはブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4つのレベルに分かれており、シルバー以上は世界共通の認定となっています。
例えば、ブロンズはデータベースに関する基礎知識を有していることを証明する資格です。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは、WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品に関するスキルを証明できる初心者向けの資格です。
試験は製品ごとに実施されており、WordやExcel、Accessなどがあります。さらに、それぞれに一般レベルと上級レベルが用意されています。
例えば、エクセルの一般レベルではセルの書式設定やグラフ作成、上級レベルではピボットテーブルや条件付き書式の操作が求められます。
シスコ技術認定者資格

シスコ技術者認定試験は、ネットワークエンジニアとしてのスキルを認定する中級者向けの資格であり、ネットワーク技術者を目指す方に適した内容です。
試験は、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトと5つのレベルに分かれています。
アーキテクトなどの上位レベルを取得するには、エントリーなどの下位レベルの認定が必要です。なお、各資格の有効期間は3年間であるため、注意が必要です。
有効期限が切れる前に、同一レベルまたは上位レベルの試験を受験して、資格の維持を図ることが推奨されます。
Linux技術者認定試験(LinuC)
Linux技術者認定試験(LinuC)は、「Linuxシステム」の管理やサーバー構築に関するスキルを日本だけでなく海外でも証明できる中級者向けの資格です。
Linuxはサーバー構築に広く用いられているため、インフラエンジニアを目指している方に特におすすめとなっています。
LinuxはサーバーOSとしてだけでなく、クラウドや仮想化といった技術にも欠かせない存在です。また、Linuxには基礎的なレベル1から専門家向けのレベル3までが設定されており、上位レベルの取得には下位レベルの合格が必要です。
プロジェクトマネージャーを目指す方におすすめの資格と難易度

プロジェクトマネージャーは、進捗管理や会議資料の作成などプロジェクト全体を統括する役割を担う職種です。プロジェクトマネージャーを目指す方にとっておすすめの資格は、以下の3つです。
- PMP(Project Management Professional)
- ITIL資格
- 情報処理技術者試験「プロジェクトマネージャ」
プロジェクトマネージャーには、効率的な管理によるコスト削減スキルや会議の円滑な進行を支えるファシリテーション能力が求められます。
高い能力を持つプロジェクトマネージャーの存在が、プロジェクトの成功を左右すると認識され始めていることが需要を高めている理由です。
高いスキルを証明する手段として、資格の取得は有効です。
資格取得のための勉強方法

システムエンジニアやプロジェクトマネージャーを目指す方におすすめの資格について解説してきましたが、資格を取得するためにはどのような勉強方法があるのか気になる方もいるでしょう。
資格取得のための主な勉強方法は以下の2とおりです。
- 専門学校やオンライン講座を利用して勉強する
- テキストや学習サイトを用いて独学で勉強する
専門学校やオンライン講座を利用して勉強をする場合、カリキュラムに沿って効率的に勉強できます。テキストで学習を進める場合は、複数の教材を比較し、自分のスキルや学習レベルに合っているか確認してから選びましょう。
さらに、過去問題や模擬試験を活用して出題傾向や試験の形式に慣れることも大切です。
また、モチベーションを維持するためには、毎日決まった時間に学習する習慣を持ち細かな目標を立てて達成していくことが重要です。
私たちテクニケーションは、資格取得を目指す方にとって成長を後押しする環境を整えており、資格取得支援制度を採用しています。
また、エンジニア一人ひとりのスキルや希望を入念にヒアリングし、不安がある方でもベテランエンジニアに相談できるチーム制などの環境を整えています。
スキルアップしたいという方は、成長の第一歩として、ぜひお気軽にカジュアル面談でご相談ください。
資格取得を成功させるポイント

資格取得の勉強方法を解説しましたが、合格につなげるためのポイントを知りたい方も多いのではないでしょうか。ここでは、資格取得を成功させるための3つのポイントをご紹介します。
- スケジュールを立てて勉強に取り組む
- 勉強時間を記録する
- 過去問に取り組む
これらの3つのポイントを押さえ、資格取得に向けた学習の参考にしてください。
スケジュールを立てて勉強に取り組む
事前にスケジュールを立て、計画的に勉強に取り組むようにしましょう。スケジュールを立てないまま勉強を始めると、時間があるときに勉強しようと後回しになり、結果として勉強が進まなくなる恐れがあります。
そのため、毎日決まった時間に勉強するまたは1日ごとの学習範囲をあらかじめ決めておくことで、効率的に勉強を行うことができます。
勉強時間を記録する
毎日の勉強時間を記録する習慣を身につけましょう。勉強時間を記録することで、勉強に対するモチベーションを可視化し、客観的に把握できます。
勉強時間が短い原因や、集中して長時間勉強できた理由を客観的に振り返ることで、自分が集中しやすい環境を意図的に整えることが可能になります。
過去問に取り組む
資格を取得するためには、過去問題に定期的に取り組むようにしましょう。過去問に取り組むことで、資格試験の難易度や自分の実力を把握でき、合格までに必要な準備も明確になります。
また、苦手分野と得意分野を把握することで、重点的に勉強するべき領域が明確になります。さらに、試験当日の時間配分を事前に把握できる点も、過去問題を活用するメリットの一つです。
SEとしてキャリアアップするために資格を取得したいなら

エンジニアにとって資格取得は、スキルを証明する手段であり、キャリアアップや転職、昇給において大きな強みとなります。
資格を選ぶ際は、自分のスキルレベルやキャリアの段階を把握し、状況に適した難易度の資格を選ぶことが重要です。
また、資格取得を成功させるためには、自分のスキルレベルやキャリアの段階を把握し、適切な学習方法や教材を選ぶことが重要です。
資格を活かしてエンジニアとして資格取得でキャリアアップを目指すなら、高還元SES企業への転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

高還元SES企業のなかでもテクニケーションは、エンジニアが希望する案件で経験を積める案件選択制を導入し、チーム制で仲間と切磋琢磨しながら成長できる環境を提供しています。
さらに、単価給与連動制を採用し、実力に合う報酬を得られるためエンジニアの納得感を持って業務に取り組むことが可能です。
スキルアップの第一歩として、ぜひテクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。