エンジニアの自己PR文の書き方は?アピールするべきポイントや例文を紹介

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ITエンジニアが転職や案件選択を検討する際、自己PR文の書き方に苦労している方も少なくないのではないでしょうか。

自己PR文は、自分のスキルや経験を通して、市場価値をアピールできる有効なツールになります。

自己PR文が重要だとよく言われますが、自分の何をアピールすべきなのかわからず、不安を抱えている方もいるでしょう。

キャリアプランを考えるうえでも、説得力のある自己PR文の書き方は将来の方向性を定める手助けとなります。

本記事では、職種別の具体例から魅力的な自己PR文の書き方を解説します。本記事が、自己PRの書き方に悩む方の参考になれば幸いです。

エンジニアが自己PRのためにアピールするべきポイント

おすすめするエンジニア


自己PRでは、エンジニアとしての自身の強みを明確に伝えることが重要です。

ほかのエンジニアとの差別化を意識し、自身の強みを具体的に示しましょう。自己PR 作成の第一歩として、これまでの経歴を項目ごとに整理しましょう。

  • エンジニアの経験期間
  • エンジニアとしての実績
  • 役立ったスキルと経験
  • 役に立つ資格
  • コミュニケーション能力


自分の経験を強みととらえ、経歴を一つひとつ丁寧に書き出して整理することが重要です。

エンジニアの経験期間

エンジニアとしての経験期間は、関わったプロジェクトや業務内容、従事した期間を具体的に示す必要があります。

例えば、サーバーエンジニアとして不動産管理会社のデータ移行を一年半担当したなど、期間と内容を明確に記載しましょう。

エンジニアの転職では、応募条件として一定の経験年数を求める企業や案件もあります。経験の豊富さや即戦力としての強みを伝えることが大切です。

エンジニアとしての実績

参画したプロジェクトの業務内容や自身の役割成果の数を具体的に可視化することが重要です。

例えば、「PythonとDjangoを使用してAPI開発を行い、パフォーマンス改善によりレスポンスタイムを従来比40%短縮など実現した」というように具体化することが必要です。

また、担当プロジェクトで工夫した点や問題解決の経験を併せて記載すると、より魅力的なアピールになります。

役に立つスキルや経験

エンジニアに求められるスキルセットには、専門的な技術であるハードスキルとプロジェクト推進に不可欠なソフトスキがあります。

これら両方のスキルを備えたエンジニアこそが、市場で求められる人材です。

例えば、日報や週報を通じて5人チームの進捗遅延を20%改善するなどソフトスキルも具体的な成果として評価されます。

チームマネジメントやチームリーダー経験も自己アピールにおいて重要なアピールポイントとなります。

私たちテクニケーションでは案件選択制を導入しており、より多くの案件の中からエンジニア一人ひとりが希望の案件を自分で選べるため、キャリアに合った働き方が可能です。

また、チーム制で一つの案件に取り組み不足するスキルはチーム内で補い合い、ハードルの高い案件にも挑戦しやすい環境を整えています。

ぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談にてご相談ください。

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役に立つ資格

オフィスで働くエンジニア


ITエンジニアにとって有用な国家資格として、基礎的な知識の証明の基本情報技術者試験があります。

AWS認定資格は、Amazonが提供する世界的に認知された資格で、インフラエンジニアにとっては業務に直結する重要な資格です。

業務での応用力を示すには、ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)の取得が効果的です。

私たちテクニケーションでは、エンジニア一人ひとりの市場価値向上を目的とした資格取得支援制度を整えています。

チームでプロジェクトに参加する体制のため、互いに支え合いながら多様な案件に対応できるシステムです。働きながら技術力を磨きたいエンジニアにとって、個人としての成長にもつながります。

資格取得を目指しながら働くことも可能です。まずはカジュアル面談で、あなたのキャリアについてお聞かせください。

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コミュニケーション能力

実際に携わったプロジェクトにおける連携や成果の具体的なエピソードを記載することが重要です。

相手に分りやすく伝える力や、クライアントの要望を正確に把握する力など高いコミュニケーション能力は、プロジェクト成功の鍵となります。

例えば、3名のメンバーと連携し、スプリントごとの完了率を90%に改善しました。

自分から積極的にコミュニケーションをとって成果が出たことをアピールしましょう。数字を交えて伝えることでより具体的に伝わるのでおすすめです。

エンジニアの自己PR文の書き方

パソコンで仕事をする男性


自己PR文を作成する際は、文章の長さに注意することが重要です。

短すぎるとアピール不足になり、採用担当者の印象に残りません。反対に、長すぎると要点が伝わらず、逆効果となる可能性もあります。

理想的な文字数は150〜300文字程度が目安です。前述の自己分析を参考に、自分に合った構成で文章を作成しましょう。

  • 導入文:自分の強みや経験分野、年数、こだわりなど
  • 実績・スキルの説明:成果や数字を交えた具体的なエピソード
  • 締めのメッセージ:今後の意欲や貢献への熱意を示す一文


自己PR文の例文は以下のとおりです。

「私はWebエンジニアとして5年間の経験があり、業務システムの開発に強みがあります。前職では物流管理システムの改修プロジェクトに参画し、入出庫データ処理の見直しを担当しました。処理速度を約30%向上させ、現場での作業待機時間を大幅に削減しました。使いやすさと効率の両立を意識した開発を常に心がけています。」

整理した自己分析の内容を活用し、自分自身の言葉で文章を作成してみましょう。

エンジニアが自己PR文を作成する流れ

オフィスで働くビジネスマン


自己PR文を効果的な内容に仕上げるには、段階を踏んで要点を押さえることが重要です。自己PRは、採用担当者に強い印象を残すために欠かせない手段になります。

自己PR文の作成手順は以下のとおりです。

  • 自己分析:これまでの実績から自身の強みを明確にし洗い出す
  • アピールポイントの選定:企業や採用担当者が求める人物像を把握する
  • テンプレートを活用して文章化:文字数に配慮し、自身の強みを明確に伝える
  • 推敲と改善:読みやすい言葉を選び、専門用語は多用しない


自己分析が苦手な場合は、転職サイトが提供する自己分析シートを活用すると効果的です。また、自己分析を可視化することで自身の強みが明確になります。

分析したアピールポイントを企業ごとにマッチさせることで、具体的で効果的な自己PR文へとブラッシュアップできます。

エンジニアの職種別の自己PR例文

会議イメージ


ITエンジニアは幅広い分野で業務を担う職種です。担当する業務や使用するスキルは職種によって異なるため、自己PR文も経験に応じた内容にする必要があります。

職種ごとの特徴を踏まえた、自己PRの例を紹介します。

システムエンジニア

システムエンジニアの自己PRの例文は以下のとおりです。

「私は、業務システムの開発プロジェクトに5年間参画し、常にチームで幅広く要件整理からテストまで連携を重視してきた点が強みです。納期遵守率は100%を維持しました。定例ミーティングの進行や資料作成も担当し、円滑なプロジェクト運営に貢献しました。」

システムエンジニアはシステム開発の上流工程を主に担当します。案件の成功には、クライアントやチームのメンバーとのコミュニケーション能力が求められます。

アプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアの自己PRの例文としては、以下のような文章が考えられます。

「私は、業務アプリの開発経験が5年あります。利用者の立場に立った設計を常に意識している点が強みです。過去の案件では操作フローの簡略化を提案して実装し、入力ミスを約40%削減し、ユーザー満足度の向上にもつながりました。要望を丁寧にくみ取り、現場で役立つシステム開発を心がけています。」

アプリケーションエンジニアには、トレンドの変化に柔軟に対応する力が求められるため、常にユーザー目線で考え貢献できるスキルの提示が重要です。

フロントエンドエンジニア

オフィスで働くビジネスウーマン


フロントエンドエンジニアとしての自己PRは、以下のように書くことができます。

「私は、Webアプリの画面開発を中心に3年以上の経験があり、使いやすさや視認性を重視したUI設計に取り組んできました。新しい技術の学習を継続的に続けています。直近の案件では、ユーザーの操作ミスを減らす動線を設計し、問い合わせ件数を約30%削減する成果を上げました。」

フロントエンドエンジニアには、高度な技術力と直感的なデザインセンスが求められます。新しい技術への関心や継続的に学び続ける姿勢をアピールすることが効果的です。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアの場合は、次の自己PRを参考にしてみてください。

「私の強みは、システム全体の安定稼働を重視したバックエンド開発力です。5年以上、業務システムの開発や保守に携わり、トラブルの予防と早期対応に注力してきました。エラーが頻発していたバッチ処理を見直し、月5件発生していた障害を月1件以下に削減し、監視体制の整備でチームの負担を軽減しました。常に、安定したシステム運用への貢献を意識しています。」

バックエンドエンジニアは、システム全体の知識を身につけているため、データベースやWebのセキュリティ、クラウドサービスの知識を積極的にアピールしましょう。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアの自己PRの例文は、以下のとおりです。

「私は大手通信キャリアのデータセンターで10,000台規模のネットワーク機器を管理、運用の経験があり、5年間で20件以上の重大障害に対応しました。そのなかには30分で復旧に導いた実績もあり、複雑な構成下でも原因を迅速に特定し、業務への影響を抑える問題解決力には自信があります。」

大規模インフラ経験で、どのくらい安定して稼働するようになったかなど具体的に数値化された業績をアピールすることが大切です。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアの自己PRの例文としては、以下のような文章が考えられます。

「私は、サーバーエンジニアとして5年の経験を持ち、LPICレベル1を習得しています。サーバーの構築や運用を担当し、20台以上の再構築を実施しました。手順の見直しや監視方法の改善により、障害対応の平均時間を30%短縮しました。安定した稼働を支えるため、予防と改善の両面に取り組む姿勢を大切にしています。」

サーバー担当として顧客企業や社内からヒアリングをし、効率的なサーバー環境を構築していきます。そのため、技術面だけではなく円滑なコミュニケーション能力も重要です。

セキュリティエンジニア

パソコンを持っていいねのポーズをする男性


セキュリティエンジニアとしての自己PRは、以下のようにしてみましょう。

「私は、セキュリティエンジニアとして7年間、社内ネットワークの保護および外部からの攻撃対応業務に従事してきました。前職では、不審なアクセスやシステムエラーに対する対応を年間100件以上行い、従業員向けに月一回のセキュリティ研修を企画、実施してきました。研修の受講率は90%を超え、誤送信や不正アクセスのリスクを大幅に低減した経験があります。」

求められる企業データの保護だけではなく、何を行って成果をだしたのかを強調しましょう。また、企業全体のセキュリティ意識向上の取り組み方も具体例をあげるポイントです。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアの場合は、次の自己PRを参考にしてください。

「私はクラウドエンジニアとして6年の経験があり、設計から構築や運用まで幅広く対応し、前職では社内の20以上のシステムをAWSへ移行しました。月の運用コストを最大40%削減し、設計段階では現場の要望を丁寧にヒアリングし、構築時には作業の自動化で月間30時間の削減を実現しました。」

クラウドエンジニアは企業それぞれにマッチしたインフラの提供経験を提案することが大切です。どのようなスキルを用いて取り組んだかも、とても有効な要素となるでしょう。

エンジニアとしての経験が浅い場合のPR方法

オフィスで働くビジネスマン


エンジニアとしての経験が浅いことに悩む方もいるのではないでしょうか。アピール可能な経験や思考をあらためて整理し、分析しましょう。

他業種での経験や短期間の業務経験であっても、積極的に関わった案件の成果や自分の強み、保有資格、学習への取り組み姿勢などを自己PR文に盛り込みましょう。

例えば以下のような自己PR文が考えられます。

「私はエンジニアとしての実務経験は浅いですが、新しい知識を自ら学ぶ力と継続力が強みです。前職では売上目標に対する取組み提案を通じて相手の立場を考えた対応力や問題解決力を養い、動画編集の趣味も活かし、見やすいUIづくりにも自信があります。」

このように、実務経験の少なさを隠さず、将来性や前向きな姿勢を積極的にアピールしましょう。

エンジニアが自己PR文を作成する際の注意点

チェックリストを説明する若い男性


これまで自己PR文を作成手順を解説してきましたが、ここでは文章作成時の注意点についてさらに詳しくみていきましょう。

  • 一文の長さは一行から二行程度を目安にする
  • 誤字、脱字を確認する
  • 抽象的な表現ばかりになっていないかを確認する


一文が長すぎる文章や誤字脱字の多い文章やありきたりで個性のない文章は、採用担当者にとって読みづらく、印象が悪くなる可能性があります。

PR文は、時間と日にちをおいて読み返すことで、新たな視点から確認でき、修正のきっかけになります。

上手な自己PRで転職を成功させるなら

男女のビジネスパーソン


自己PR文の書き方を解説してきましたが、SES業界で働くフリーランスや転職希望者にとっては、大変重要な要素となります。

営業活動や案件紹介の場面では、自己PR文の提出や説明を求められる機会が多くあります。また、面接でも自己PRが求められることがあるため、事前に台本として準備しておきましょう。

株式会社テクニケーションは高還元SES企業として単価をエンジニアに開示し、納得感を持ってキャリアを築ける点が強みであり、エンジニアの単価に対する還元率の高い会社です。

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また、案件選択制ではエンジニア一人ひとりのスキルに応じて自由に案件を選択できます。得意分野や成長したい分野をどう選択するかは、エンジニアの判断次第です。

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