シスコ技術者認定資格とは?種類や難易度、取得するメリットも解説

シスコ技術者認定資格はネットワーク分野における専門スキルの習得度を証明する資格です。認定レベルや分野が分かれており、取得することで専門分野に対する習熟度を明確に示すことができます。
この資格はインターネットが日々発展しているなかで大変重要なもので、取得することで企業からの信頼を勝ち取れます。また、キャリアアップや転職に加え給与アップにもつながるのでより好待遇な環境で働くことが可能です。
この記事ではシスコ技術者認定資格について、種類や難易度、資格を取得するメリットなどさまざまな内容について詳しく紹介していきます。
目次
シスコ技術者認定資格とは

シスコ技術者認定資格とは、Ciscoシステムズ社が認定するネットワークスキルを証明する資格です。認定レベルによって難易度が変わり、ネットワーク初心者から世界的に高く評価されるレベルまでさまざまな種類の資格があります。
Ciscoシステムズ社はネットワーク機器の開発および販売で世界的に高いシェアを誇る企業です。
多くの企業がCisco製品を導入しているため、この資格の取得はネットワーク機器に関する知識やスキルの証明となります。
シスコ技術者認定資格の種類や難易度

シスコ技術者認定資格は、4つのレベルに区分されています。それぞれ難易度やどの程度の経験で受けられるのかの目安などを詳しく紹介していきます。
シスコ技術者認定資格の受験を検討中の方で、どの資格を受験すればよいかお悩みの方の参考にしてみてください。
エントリー
エントリーレベルは、未経験者を対象とした入門資格です。IT技術の初心者レベルの方を対象としています。
試験はサイバーセキュリティとネットワーキングの2分野で構成されており、ネットワークの基礎知識やインシデント対応、ネットワーク機器やデバイスなどの知識について問われます。
エントリーは、IT業界におけるキャリア構築のスタート地点といえるでしょう。
アソシエイト
アソシエイトは、1~3年の実務経験を持つ初級~中級者向けの資格です。シスコの資格取得を目指す方が最初に受ける傾向にあるのはアソシエイトとされています。
試験分野はCyberOps、DevNet、CCNAの3分野に分けられます。このCCNAは出題範囲が広いのが特徴で、ネットワーク業界で特に有名な分野です。
システム関連会社に勤務している方やある程度の基礎知識や実務経験を持った方におすすめの難易度となっています。
プロフェッショナル

プロフェッショナルは、3~5年の経験年数の方が対象で実務経験が豊富なネットワーク導入に関わる業務を行っている中級~上級者レベルの難易度です。
出題範囲がかなり広いためすべてを網羅するのではなく、得意分野に特化して学習するのがおすすめです。
出題範囲は、コラボレーションとデータセンターとDevNet、デザインとセキュリティとサービスプロバイダーなどがあります。これは、通常業務で即戦力となるスキルです。
エキスパート
エキスパートは、5~7年の経験年数の方が対象でシスコ技術者認定のなかで最上位の資格とされています。
ネットワーク基盤の構築を行っているネットワーク技術のスペシャリストが受ける難易度です。こちらも試験範囲が広いため、自身に合った学習計画を立て、着実に試験準備を進めることが重要です。
シスコ技術者認定資格の認定分野

シスコ技術者認定資格の認定分野は8つの分野に分けられます。認定分野は自由に選択できるため、自身の得意分野や深く学びたい領域を選ぶと効果的です。
組み合わせを選んで受験し合格することで、その分野に精通しているという証明になります。それでは、以下でそれぞれの分野がどのような内容かについて詳しく紹介していきます。
コラボレーション
コラボレーションはIP電話とWebコミュニケーションツールの分野です。
IP電話とはインターネットプロトコルを用いて通信を行う電話のことで、それ以外にもビデオ会議ツールのようなWebを介したコミュニケーションツールに関する概念と構築技術の問題が出題されます。
さまざまなデバイスを持っている方が少なくないので、安全にアクセスし利用できる技術を持ったプロフェッショナルな方が求められており、そういった人材育成を目的とした分野です。
4つのレベルのうち、プロフェッショナルとエキスパートでのみ取得できるので難易度が高い分野となっています。
CyberOps
CyberOpsはサイバーセキュリティの分野です。企業へのサイバー攻撃が増えているため、サイバーセキュリティ需要の高まりを受け、2020年に新設されました。
サイバー攻撃に対するセキュリティの推進と運営に関する知識が問われる分野で、運営者向けの資格となっています。
データセンター
データセンターはデータセンター運用全般の分野で、運用管理や導入に携わる方向けの資格です。インターネット技術が発展しているなかで、世界中で日々膨大な量のデータがやり取りされるようになりました。
そこで重要視されているのがデータの保全で、データセンターは保存の要となっており高度な運用スキルが求められます。
推奨が実務経験3年以上でプロフェッショナルとエキスパートで受験可能なので、難易度が高い分野です。データセンターのストレージ設計や仮想化などの知識が問われます。
DevNet

DevNetはソフトウェアの開発と自動化の分野で、こちらも2020年に新設された資格です。
データ処理や自動化の仕組みなどの知識が問われ、シスコが提供するネットワークインフラの自動化を推進できる人材を育成するのを目的とした資格です。
ネットワークだけでなく、ソフトウェア開発に関する知識も問われます。出題範囲が広いのでご自身がしっかりと点数がとれる部分を取捨選択し、知識を増やすとよいでしょう。
デザイン
デザイン分野では、ネットワーク設計に関する高度な理解と技術が求められます。推奨としては実務経験5年以上でエキスパートのみの認定レベルという高難易度の資格です。
試験はネットワーク設計の知識に関する筆記試験に合格した後、8時間の実務試験も行われます。実際のケースに基づいた内容の試験なので、課題解決の力が必要です。
エンタープライズ
エンタープライズはネットワーク技術全体の分野で、未経験から専門家まで、幅広い層の方が対象となる資格です。
企業のネットワークの知識と、基礎知識をはじめ企業で運用するネットワークの原則や技術が問われます。
ネットワークエンジニアを目指す方や企業のネットワーク担当の方におすすめな資格です。
セキュリティ
セキュリティはネットワークセキュリティ分野で、CyberOpsとは異なり企業内部のネットワークセキュリティ運用について問われる資格です。
リモートアクセスや電子メールでのセキュリティスキルも必要で、出題範囲が広い分野なのでネットワークのテクノロジー全般を万遍なく勉強する必要があります。
サービスプロバイダー
サービスプロバイダーはインターネットサービス関連の分野で、通信インフラを提供する側の資格です。サービス提供側には、高い安全性かつ安定したネットワーク運用能力が求められます。
この資格を取得すると、サービスプロバイダー運営で必要な高いネットワークインフラの知識があると証明されるので、企業に重宝されます。
シスコ技術者認定資格の取得をお考えの方で、実務経験が推奨される資格取得にお困りの方も少なくないのではないでしょうか?
私たちテクニケーションでは、チーム制を採用しており、ベテランエンジニアのサポートを受けながら働ける環境を整えています。そのため、実務経験が不足しているエンジニアの方でも、効率的なスキルアップが可能です。
エンジニアとして能力を高めたいという方は、ぜひ私たちテクニケーションのチームに参加し、次のステップへ進みませんか?まずはカジュアル面談で、あなたの現在のスキルや目標についてお聞かせください。
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シスコ技術者認定資格の受験資格

シスコ技術者認定資格には受験資格の制限がなく、希望者であれば誰でも受験できます。
つまり、ネットワーク関係の仕事に就いている方もそうではなく趣味や独学でネットワーク技術に精通した方も受験できます。そこで、ネットワークエンジニアのキャリアをスタートさせる最初のステップを踏み出せるのです。
試験は会場試験とオンライン試験のいずれかを選択でき、場所に制限されず受験可能です。
シスコ技術者認定資格の受験料

シスコ技術者認定資格は、受験する資格によって受験料が変わります。
- エントリー:125ドル
- アソシエイト:300ドル
- プロフェッショナル(コア):400ドル
- プロフェッショナル(集中):300ドル
- エキスパート(CCDE筆記):450ドル
- エキスパート(ラボ・CCDE実務):1,600ドル
- CCIE CiscoKit モバイルラボ:1,900ドル
- CCIE BIOD モバイルラボ:1,600ドル
日本円に換算するレートによって変わりますが、約14,000円~200,000円前後と幅広い値段設定となっています。
自分がどの資格を取得したいかで値段も大幅に変わるのと、海外で作成されている受験料であり、レートも関わってくるので受験前に一度はご自身で確認するようにしましょう。
また、各々の試験で受験方法が違うものもあり、選択した方法によって価格も変わってくるのでご自身の希望と予算なども組み合わせて検討するとよいでしょう。
シスコ技術者認定資格を取得するメリット

シスコ技術者認定資格を取得するメリットは、自分のスキルを証明するだけではなく就業において収入アップやキャリアアップにもつながることです。
また収入とキャリアアップ以外にも、インターネットやモバイル通信の普及により需要が高まっていることと世界共通の資格であるため、グローバルな場面でも通用するスキルとして評価されています。
それでは、各メリットについて詳しくご紹介していきます。
給与がアップする可能性がある
まず1つのメリットは資格取得により、企業によっては手当の支給や基本給の増額など、給与面での待遇改善が期待できます。
シスコ認定資格は世界的に認知度が高く、取得することで専門的な知識とスキルがあると判断され難易度が高く専門性のある企画にも参加ができるようになります。
そこから企業内での評価が上がり、年収アップへとつながります。また資格を取得し、よりハイレベルな企業に転職すると年収の大幅アップの可能性が高いでしょう。
専門性の高い技術者に、より高いポジションや待遇を用意する企業も多く、資格取得は給与アップの道につながると考えられます。
キャリアアップにつながる
シスコ技術者認定資格を取得することで、ネットワーク技術者としての専門性が証明されキャリアアップにつながります。
専門的な知識を持っている人材として高い信頼性が評価されることで市場価値が向上し、キャリアアップや転職、独立時にも有利に働く資格です。
ご自身の強みとしてアピールポイントにもなるので取得がおすすめされています。
シスコ技術者認定資格を取得し、ネットワークに関して精通した知識をお持ちの方や資格取得を検討している方はテクニケーションがおすすめです。
私たちテクニケーションでは、案件選択制を導入しており、自分でやってみたいと思える案件を選択することが可能です。シスコ技術者認定資格の知識を活かしながら、実践的なスキルを磨ける案件に挑戦できるため、効率的なキャリアアップが可能です。
さらに、ベテランエンジニアからの手厚いサポートも充実しているので、継続してスキルを高めていくことができます。
市場価値を高めたい方や、ネットワーク分野でさらなる成長を目指す方は、ぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談でお話ししましょう。
シスコ技術者認定資格を取得しキャリアアップを目指すなら

シスコ技術者認定資格を取得してキャリアアップを目指すには、まず目標とする資格を明確にし、学習計画を立てることが重要です。
試験はWebで予約が可能なので、自分の状況に合った試験方法や試験地を選択しましょう。
勉強方法としては公式のトレーニングコースやオンラインコミュニティもあります。実機に触れることで理解が深まるため、ネットワーク関連の企業で働きながら資格取得を目指す方法も効果的です。
勉強時間は160時間が目安なので、1日2~3時間の勉強を約3ヶ月続けると目標達成につながります。自分のライフスタイルに合わせて勉強し、資格取得を目指しましょう。
シスコ技術者認定資格からキャリアアップを目指していくのであれば、テクニケーションの制度がおすすめです。
私たちテクニケーションでは、案件の単価に応じて収入が決まるため、スキルや経験を活かすことで高単価案件を狙うことも可能です。
スキル向上により市場価値が高まると、単価の上昇を通じて年収アップも期待でき、その単価も開示されるので納得したうえで働くことができます。
成長できる環境を得たいという方は、ぜひ私たちテクニケーションのカジュアル面談で、一度相談ください。