AWS資格を活かす!各AWSの資格で広がるエンジニアキャリア

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「AWSの資格って、本当に業務で役に立つの?」

ITインフラやクラウドの分野で働く方なら、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。

最近ではAWS認定試験の知名度も上がり、取得者も増えています。しかし一方で、「資格を持っている=すぐに業務で活躍できる」とは限らないのも事実です。

では、AWS資格を取得する意味はあるのか。

結論から言うと「意味はある」と私は考えています。

本記事では、エンジニアとして働くうえでのAWS資格取得の考え方と、取得後のキャリア形成について、主観ではありますが考えをまとめています。

※AWSそのものの説明については、本記事では割愛します。

 

AWS資格取得の意味

自身がクラウドエンジニアとして働くうえでAWS資格取得の意味は3つあると考えております。

 1.公式ドキュメントを読む習慣がつき、調査時に役立つ

 2.インプットの習慣が身につく

 3.業務でのAWS構成などについて理解しやすくなる


1.公式ドキュメントを読む習慣がつく。調査時に役立つ
AWS資格取得に向けた学習では、ハンズオンに加えてAWS公式ドキュメントを読むことが必須です。

試験対策という観点では、「読んだ内容を理解して覚える」ことが求められますが、

業務の現場では、サービスの仕組みや構成を理解するために公式ドキュメントを活用することが
非常に有益だと感じています。


私自身、クラウドを触り始めたころはAWS公式ドキュメントを読むのに抵抗がありました。
(当時は読解力に自信がなく、理解するのに苦労していました)

しかし、業務ではサービスの構築方法だけでなく、その仕組みや設計背景も把握しないと、他のメンバーや関係者に設計背景などを説明ができない場面が多々あります。

そのため、資格取得を通して「公式ドキュメントを読む・理解する習慣」が身についたことは、
障害対応や調査時に非常に役立っていると実感しています。


2.インプット習慣が身につく
これはAWSに限らず、エンジニア全般に共通する話ですが、エンジニアという職業は常に新しい知識をインプットし続けなければならない仕事だと思います。

特に新しい現場やプロジェクトに参加すると、必ず初めて触れる技術や環境があり、その都度、一からインプットする機会が生まれます。

AWS資格取得に向けた学習を進めることで、定期的にインプットを続ける習慣が自然と身につくため、結果的に新しい環境への適応力が上がり、業務にも役立つと感じています。


3.業務でのAWS構成などについて理解しやすくなる

日々の業務の中で、扱うシステム構成を理解するうえでAWS資格取得は非常に役立っていると実感しています。

資格学習の過程では、各サービスをどのようなユースケースで利用するかを学びました。

その結果、設計意図や構成の背景も捉えやすくなり、実際の業務での理解度が向上しました。

今では、AWSでシステムを構築・運用する際に「なぜこのサービスが採用されているのか?」といった視点で考えられるようになり、設計や構築の場面でも役立っています。



【キャリア形成について】

これまで資格取得の意義を3点述べてきましたが、ではそれがキャリア形成にどう結びつくのかについても触れておきます。

私が考えるに、クラウドエンジニアとしてのステップアップが望めることや、クラウド関連の案件・現場に参画できる可能性が高まることが一番のメリットだと思います。

実際にこれまでの経験でも、コツコツ資格取得に取り組んでいることを現場の方に評価してもらえたり、新しい現場に挑戦しやすくなったと感じています。

また、ある現場の責任者の方から直接聞いた話ですが、
「資格を取得している、もしくは目指している方は、少なくとも努力を続けている証拠として評価できる。また現場の業務内容を積極的にインプットしてくれるだろう」と考えているとのことでした。

つまり、資格取得の取り組み自体がキャリアにおける「信頼の積み重ね」になっていると
実感しています。


(まとめ)

資格を通して知識を得ていくことで、すぐに業務で役立つと実感する機会は少ないかもしれません。
しかし、その積み重ねによって培った知識は業務で活かせる場面が徐々に増えていき、
その経験が技術力やキャリアの幅を着実に広げてくれるはずです。