アプリケーションエンジニアの仕事内容は?向いている方や必要なスキル、将来性も解説

アプリケーションエンジニアは、スマートフォンのゲームアプリや業務効率化のためのアプリ、チャットやメールなどのWebアプリを開発する専門職です。
IT活用の需要が高まるなかで、専門性を持つことがエンジニアの役割を明確にします。
アプリケーションエンジニアでも、業務の一部にしか関わらず、全体像を把握できていない方もいるのではないでしょうか。
また、アプリケーションエンジニアの平均年収は38.5歳で550万円ほどといわれています。現状をよりよくしたいと悩む方もいるでしょう。
そこで本記事では、アプリケーションエンジニアの仕事内容や向いている方、必要なスキルなどを紹介します。
仕事の全体像やキャリアアップについてもわかるので、参考にしてください。
目次
アプリケーションエンジニアの仕事内容は?

アプリケーションエンジニアの仕事は、スマートフォンのゲームアプリや業務効率化のためのアプリ、チャットやメールなどWeb系のインストール不要のアプリなどを開発する専門職です。
開発と一言で表しても、企画・設計・プログラム開発・運用に至るまでさまざまな工程があります。業務の一部しか携わっていない方は、アプリケーションエンジニアの全体像が見えていない方も多いのではないでしょうか。
企画から詳細設計までは、基盤を組む上流工程といわれており、専門的な知識がより重要です。プログラム開発や運用などは、下流工程といわれることが多いですが、自身ではどの工程を担当したいと思うでしょうか。
ここでは、アプリケーションエンジニアの仕事の工程について解説します。自分の業務範囲やチャレンジしてみたい領域はどこなのか、明確にしていきましょう。
企画
まずは、どのようなアプリケーションをつくるか企画をはじめます。クライアントにヒアリングを行い、使用者のニーズや競合などを考慮しながら、アプリの目的や機能性などを含めたコンセプトを決めていく事が大切です。
例えばショッピングアプリを開発するなら、アプリを利用するターゲットやデザイン、アプリ内で必要な機能など理想を挙げていきます。
クライアントはアプリについて詳しくなく、無理な要望を出すこともあります。しかしアプリケーションエンジニアは何とか実現できるよう試行錯誤をしなければなりません。
要件定義

要件定義では、クライアントからヒアリングした内容をよりエンジニア目線で分析し機能に落とし込む作業です。
アプリケーション開発に一番重要なパートで、プロジェクトを進める計画や認識に相違がないかを確認していきます。
クライアントの要望にどこまで応えられるか、コスト感はどうなのかなどプロジェクトの全体像を把握していきます。
基本設計
基本設計は、主に外部設計や全体設計と呼ばれる目に見える部分の設計を決めます。デザインやワイヤーフレーム、セキュリティ対策などが主に当てはまります。
基本である外側をしっかり決めておくと、開発環境が整いプロジェクトを進めやすくなるため重要です。後でプログラマーに機能を実装する枠組みを決めます。
詳細設計
いよいよ内部の詳細設計に入っていきます。アプリを実装するための機能の明確化を行い、基本設計で枠組みしたものをより詰めていく工程です。
システムが正確に機能するかチェックも行い、プログラミングの際につまずかないように詰めていきます。
プログラム開発

ここからは下流工程です。基本設計や詳細設計に基づいて、プログラミングを行い、プログラムコードを作成します。
ショッピングアプリであれば、商品画面・購入画面・商品購入完了画面などの機能をプログラミングし、決められた色番号や書体・写真などを使ってページを構築します。
動作テスト
アプリのテストは、ソフトウェアの動作を確認する機能テストと、セキュリティや使いやすさなどの機能性以外の非機能テストの2種類を行います。
プログラミングと並行して、各機能が正常に動作するかテストを行います。テストする内容のチェックリストを作り、さまざまなスマートフォンの機種やパソコンなどでうまく動作するか確認することが必要です。テストに問題がなければリリースします。
アプリケーションの運用や保持
リリースした後は、クライアントやユーザーに応じて、機能を追加・更新などを行って運用します。ページが重くなったり使いにくい部分が出てきたりするため、都度対応が必要です。
また、プログラムが誤ったり欠陥していたりするとバグやエラーが起きるため、改善も必要となります。
アプリケーションエンジニアに向いている方

仕事がうまくいかなかったり、モチベーションが低下したりすると、「自分は向いていないのでは」と不安になることもあるでしょう。
アプリケーションエンジニアは、以下に当てはまる方が向いているといわれています。
- 忍耐力や集中力がある
- プログラミングが好き
- 常に新しい技術を学び続けられる
- ユーザーの目線に立って考えられる
- 論理的な思考ができる
アプリケーションの開発では、試行錯誤が常に伴い、新しい技術にも継続して対応する必要があります
長く続けるには、忍耐力や常に学ぶ気持ちを持つことが大切です。また、多くの方にアプリを使ってもらうには、ユーザー目線の考え方ができなければなりません。
また、作業中に業務の効率化や簡素化を意識できると、チームメンバーからも信頼されやすくなります。
アプリケーションエンジニアに必要なスキル

アプリケーションエンジニアとして従事する中、苦手な分野があったり「もう少し効率よくできるのではないか」と思ったりすることはありませんか?
ここでは、アプリケーションエンジニアに必要なスキルを3つ解説します。
- コミュニケーションスキル
- プログラミングスキル
- システム開発スキル
自分が持つスキルや足りない部分を把握していきましょう。
コミュニケーションスキル
プログラマーは主にパソコン作業を行いますが、仲間やクライアントとのコミュニケーションを取ることも必要不可欠です。
特にチームリーダーや上の立場を目指すなら、クライアントの要望を聞き出したり仕事を円滑に進めるために話し合いやスケジュール調整などを行ったりして、全体を見なければなりません。
規模が大きくなるほど単独ではなくチームワークが大切になるので、心得ておきましょう。
プログラミングスキル
アプリケーションプログラマーは、システムエンジニアと比べて専門性が高いとされています。そのため高いプログラミングスキルが必要になります。
例えば、Apple社製のIOSならSwift、Android用アプリならJavaやKotlinなどそれぞれに適した言語を熟知していなければ通用しません。
対応できる言語や技術の幅が広がるほど、中途人材やフリーランスとしての活躍の場が広がります。
システム開発スキル
システム開発スキルは、業務を効率化させるための仕組みを作る技術です。
アプリが動作する基盤となるシステムの構築スキルは不可欠です。管理システムや会計システムなどを組み込める技術があると、現場で重宝されます。
アプリケーションエンジニアにおすすめの資格

アプリケーションエンジニアとしてより専門性や技術力を高めるなら資格の取得は有効です。他者との違いや信頼性が高まることにもつながります。
ここでは、実務に活きるおすすめの資格を厳選して紹介します。それぞれの資格の特徴やメリットも合わせて解説するので、参考にしてください。
システムアーキテクト試験
システムの設計や開発方針の策定など、システムアーキテクト業務が熟せることを証明する資格です。
役割やポジションは人それぞれですが、プロジェクトを積極的に進めていく立場に必要な企業や組織のシステム戦略、システムの具体化が可能になります。
試験は毎年4月のみ実施されているため、計画的に勉強していく必要があります。午前に2回と午後に2回の計4回に分け、一日かけて試験を受けるのが特徴の試験です。
基本情報技術者試験
ITエンジニアには欠かせない国家試験です。独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が主催しており、資格を保有しているとエンジニアに必要なITスキルがある証明になります。
科目がAとBに分かれており、選択式の問題です。テキストや過去問はインターネットや書店で入手できます。
毎月一回CBT方式で実施されているので、好きなタイミングや試験会場を自身で選択して受けられます。
App Development with Swift
Appleが作ったプログラミング言語のSwiftに関する知識が学べる資格です。iPhone・iPad・MacなどのApple社製品には、独自のSwiftによるプログラミングが必須になります。
試験は英語で出題されるほか、CBT方式の試験です。学習教材はiPhone・iPad・Macなどで閲覧できるため、Apple社製品を所持する必要があります。
通年受験が可能ですが、再試験を受ける場合は前回の受験から24時間空ける必要があります。
Android技術者認定試験
GoogleなどのAndroid Open Source Projectが提供するOS・Linuxを扱う基礎が学べます。
Androidが搭載されたスマートフォンやタブレットをはじめとしたあらゆる機器に対応できるため、活躍の場が広がりやすいメリットがあります。
試験は日本語・英語・中国語で受験できるため、Apple社に限定したApp Development with Swiftよりもハードルが低いほか、グローバルに認知されているのが特徴です。CBT方式で通年受けられます。
こうした資格を取得することで、スキルの証明だけでなく、キャリアの幅も広がります。特に自由度があるSES企業であれば、自分の得意分野や目指したい技術領域にマッチした案件を選べるため、取得した資格を活かすチャンスが豊富です。
私たちテクニケーションでは、案件選択制と単価給与連動の高還元制度を採用し、スキルを磨きながら収入アップも目指せる環境を提供しています。また、契約単価の開示による透明性の高い評価体制も整えており、納得感を持って現場での経験を積むことが可能です。
資格を活かしてキャリアアップを図りたい方は、まずはテクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
アプリケーションエンジニアの将来性

アプリケーションエンジニアは、主に長く続けられるかが不安視される傾向があります。
しかし、IT活用の需要が増えているほか、人材不足により市場価値は高まるといわれています。
エンジニアのなかでも専門性のあるアプリケーションエンジニアは、さまざまな業務に必要な人材です。
技術の進歩やトレンドに合わせてスキルを高めていく努力ができれば、長く活躍できるでしょう。
特に、近年はAIの技術を取り入れたものやVRなどの5Gテクノロジーに関心が高まっています。高度で複雑な業務やプロジェクトの自動化や簡略化が可能になっていくと予想されています。
アプリケーションエンジニアの年収相場

アプリケーションエンジニアの平均年収は、38.5歳で5,500,000円ほどといわれています。
月給で例えると375,000円、賞与は1,050,000円ほどです。ここでは、年収相場を年齢・地域別で見てみましょう。
【年齢別】
- 20~29歳 :3,390,000円~4,450,000円
- 30~39歳 :5,330,000円~5,730,000円
- 40~49歳 :6,210,000円~6,510,000円
- 50~59歳 :6,520,000円~6,660,000円
【地域別】
- 北海道・東北 :4,840,000円
- 関東 :5,230,000円
- 中部・北陸 :4,970,000円
- 近畿 :5,320,000円
- 中国・四国 :4,920,000円
- 九州・沖縄 :4,800,000円
このほか、どのくらいの規模の企業に勤めるかや経験年数などによっても異なります。企業規模が大きくなるにつれ、年収も上がる傾向にあります。
スキルがあれば年齢に限らず給与が上がる可能性もあるので、資格を取得して収入アップを目指しましょう。
スキルを伸ばして収入アップを狙うなら、実践的な経験を積める環境選びがカギになります。
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収入アップを目指したいという方は、まずはテクニケーションのカジュアル面談で、ご自身の希望やキャリアビジョンをお聞かせください。
アプリケーションエンジニアとしてスキルアップを目指すなら

アプリケーションエンジニアは、専門性が高く需要の高い人材です。
スキルアップのためには、システムアーキテクト試験・基本情報技術者試験・Android技術者認定試験などの資格を取得し、多くの知識や専門性を高めましょう。
成長につながる環境に身を置き、常にレベルアップできるようにすることをおすすめします。そのためには、専門家のサポートを受けることが大切です。

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