新人インフラエンジニアが受講した基礎研修とは?(Linux.AWS.NW.DB)

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【導入】

ITインフラを支えるエンジニアの仕事は、目立たないながらも組織やサービスの“土台”を担う非常に重要な役割です。しかし、インフラエンジニアを目指す上で最初に立ちはだかるのが「幅広すぎる技術領域」と「実務経験の壁」です。

そんな中で、新人インフラエンジニアとして最初に受けた基礎研修は、その後の現場対応力や技術理解の礎となるものでした。

本記事では、私が実際に受講したインフラエンジニア向け基礎研修の内容(Linux/AWS/ネットワーク/データベース)を軸に、「何を学び、どう役立ったのか」を詳しく紹介します。

【本文】

❶.研修の全体像:現場で「使える」知識を短期間で習得
インフラエンジニアの基礎研修は、技術書や座学だけではなく、「実践で手を動かすこと」に重きが置かれていました。私は未経験からこの業界に入りましたが、研修の構成がとても実務的で、現場での即戦力を育てる意図が明確に感じられました。

【研修の主要テーマ】
⭐️Linux基礎とコマンド操作
⭐️AWS(Amazon Web Services)の基礎と構築演習

⭐️ネットワーク(NW)基礎知識とトラブル事例

⭐️データベース(DB)の操作と基本構文

この4領域は、どの現場でも必ず関わる基本中の基本。

だからこそ、しっかりと理解することが後々の自信につながりました。

❷.Linux研修:CLI(コマンドラインインターフェース)の壁を越える

Linuxでは、GUIに頼らずコマンドラインでの操作が基本です。

最初はcdやls、viすら戸惑いましたが、環境構築からユーザー管理、ファイル操作、パーミッション設定、シェルスクリプトの基本まで、1通りを実機環境で繰り返し体験し研鑽を積みました。

【研修のポイント】

🟢仮想環境上にCentOS/Ubuntuを構築

🟢systemctlを使ったサービス操作

🟢cronによる定期実行タスクの設定

🟢ログ確認(/var/log)とトラブルシューティング


Linuxの構造が理解できると、後々のAWSやオンプレ構築にも応用が効きました

❸.AWS研修:クラウドの世界への第一歩
クラウドサービスは今やインフラ構築の主流。

特にAWSは国内外での利用率が高く、初学者にも分かりやすい構成が魅力です。


【研修で触れた主なサービス】

🟢EC2(仮想サーバ)起動・SSH接続・セキュリティグループ設定

🟢S3によるファイル保存と公開設定

🟢IAMでのユーザー権限管理

🟢VPCの簡易構築とパブリック/プライベートサブネットの理解

クラウド独特の「リソース間の関連性」や「料金がリアルタイムで発生するプレッシャー」も、

研修中に体験できたことはとても貴重でした。

❹.ネットワーク研修:理解が深まると“見えない通信”が見えてくる
ネットワークの基礎が弱いと、エンジニアとして“どこが原因かわからない”状態に陥りがちです。

【研修の主要テーマ】

⭐️OSI参照モデルの各層の役割

⭐️IPアドレス、サブネット、デフォルトゲートウェイの仕組み

⭐️ping/traceroute/netstatを使った確認

⭐️ネットワーク構成図をもとにルーティングを確認

図を書きながら理解を深めることで、クラウドでもオンプレでもネットワークトラブルの原因究明がスムーズにできるようになりました。

❺.データベース研修:SQLを武器に“データを見る”力を養う
インフラエンジニアがDBを直接操作する機会は少なくても、ログの中身を確認したり、障害切り分け時にSQLを使う場面はよくあります。

【研修で実施したこと】

⭐️MySQLのインストール・起動

⭐️SELECT、UPDATE、JOINなどの基本構文の理解

⭐️簡易テーブル作成とCRUD操作

⭐️ DB接続設定(ポート/ユーザー/パスワード)

「SQLを読める」だけでも、DBエンジニアとのやり取りやトラブル調査がグッとスムーズになります。

【まとめ】

インフラエンジニアの世界は、広く・深く・変化が早い世界です。

だからこそ、最初の基礎研修でどれだけ“土台”をつくれるかが、今後の伸び代を大きく左右します。

私自身、LinuxやAWSの研修で「とにかく触って慣れる」ことの重要性を学び、ネトワークやDBの知識があることで、「現場での対応力」につながる実感を得ました。

これからインフラを目指す方、あるいは新人教育に悩んでいる現場担当者にとっても、このような研修内容は非常に有効だと感じます。

重要なのは、「現場で使えるか」「自分の言葉で説明できるか」という視点を常にもって取り組むこと。

未経験からでも、正しいステップと実践を通じて、確かな技術力を身につけられます。