【リアル修羅場】エンジニア社長が語る「まじでヤバ過ぎた現場」

こんにちは。今回は、IT業界で働く中で経験した本当に過酷な現場について、赤裸々にお話しします。これから業界を目指す方や、現在似たような環境で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
目次
第3位:ゴールデンウィーク全出勤の地獄現場
経歴詐称からの悪夢スタート
約10年前(2014年頃)、私はとある現場に投入されました。しかし、そこには大きな問題がありました。私はCOBOL5年の経験があったのですが、なぜかJava5年という経歴で現場に送り込まれてしまったのです。
「5年」という数字は同じでも、COBOLとJavaでは全く違う言語。オブジェクト指向も分からない状態で、炎上しているJavaプロジェクトの火消し作業に投入されました。
面談なしの危険な兆候
この現場は面談なしでの参画でした。今思えば、これは明らかな地雷フラグでしたね。「誰でもいいから人が欲しい」という状況だったのでしょう。
結果として、ゴールデンウィーク期間中は全て出勤、毎日22時頃まで働くという過酷な状況に。しかも、実はこの現場にいる人のほとんどが経歴詐称で入っており、誰もJavaを理解していないという恐ろしい状況でした。
PMからの理不尽な詰め
最もつらかったのは、毎日18時頃に行われる「詰め会議」でした。怖いPMのおじさんから「君はなんでこんなにできないの?」「エラーの見方も分からないの?」と執拗に責められる日々。
しかも、これは私だけでなく、経歴詐称で入った全員が同じ目に遭っていたのです。結果、私は3週間でメンタルをやられてしまいました。
会社の恐ろしい対応
自社の社長に相談したところ、返ってきた言葉が衝撃的でした。
「これ(うつ病のこと)を言ったら、ぶっ飛ばすからな!絶対に言うなよ!」
経歴詐称についても「そういうもんだ」と一蹴。当時SES業界に入ったばかりの私は、これが普通なのかと思ってしまいました。
第2位:お正月に人が気絶して帰ってこなかった現場
人がバタバタと倒れていく現場
この現場も相当な炎上案件でした。土日出勤は当たり前、年末まで働き続けた結果、お正月休み明けに複数の人がメンタルをやられて現場復帰できなくなりました。
特に印象的だったのは、現場で気絶した人がそのまま救急車で運ばれ、二度と戻ってこなかったこと。私は見たことがありませんでしたが、現場で人が倒れるのは珍しいことではないそうです。
ドミノ倒し現象
人が一人倒れると、残された人でその分もカバーしなければならず、結果として次の人も倒れる。まさにドミノ倒し状態でした。
「先に倒れた方が勝ち」という、なんとも皮肉な状況。私は6年間この現場にいましたが、多くの人が去っていく中で「分からないことはエモさん(私のあだ名)に聞け」という状態になってしまいました。
第1位:24時間労働と鉄格子のある職場
労働基準法など存在しない世界
最も過酷だったのは、24時間連続で働かされた現場です。本来は12時間×2交代制のシフトだったはずが、人が来ないため次のシフトも続けて働くことに。
最後の方は6時間ほど気絶しながら働いているような状態で、実質的な労働時間は18時間程度でしたが、現場にいる時間は24時間という異常事態でした。
衝撃の設備:窓の鉄格子
この現場で最も衝撃的だったのは、窓に鉄格子が設置されていたことです。これは明らかに飛び降り防止のためのもの。過去に何かがあったのか、それとも予防策なのかは分かりませんが、労働環境を改善するより先に物理的な対策を取るという発想に驚愕しました。
会社の鬼畜すぎる対応
週3回の12時間夜勤をしていたのですが、会社から「週3しか出てないじゃん」と言われ、有給を毎週2日ずつ減らされました。1ヶ月で有給がなくなった後は、欠勤扱いで給与カット。
さらに恐ろしいことに、24時間勤務が終わった翌朝9時に「自社に出社しろ」と命令されました。24時間+1時間インターバル+8時間勤務という、人間を人間として扱わない指示でした。
幸い、上位の会社がブチ切れてくれて2ヶ月後にはこの状況は改善されましたが、使った有給は戻ってきませんでした。
まとめ:時代は変わった、でも油断は禁物
これらの体験は約10年前のものです。現在では働き方改革もあり、こうした露骨なブラック企業は少なくなっています。SNSの普及により、こんなことをすればすぐに炎上してしまいますからね。
しかし、完全になくなったわけではありません。これから業界に入る方は、以下の点に注意してください:
- 面談なしの案件は要注意
- 経歴詐称を強要する会社からは即座に逃げる
- 体調不良を訴えにくい雰囲気の会社は危険
- 有給取得を妨害する会社は論外
現在私は、当時の社長の会社の4倍以上の規模の会社で働いています。まさに「客」として再会した時の爽快感は格別でした。
辛い経験をした人がいるからこそ、今の働きやすい環境があります。もし似たような状況にいる方がいたら、一人で抱え込まず、必ず誰かに相談してください。チームの力、仲間の力は本当に大切です。