フレームワーク:Springbootとは!特徴や実務でどう使われているか

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はじめに

本記事はIT会社勤務の100名程の研修生を見てきた元Java研修講師が、Javaの案件でお仕事していくなら一度は必ず目にするであろう、フレームワークとその中のSpringbootについて特徴など、フレームワークってSpringbootってなに。をお話ししていきます。

フレームワーク

フレームワークはソフトウェア開発において「開発するために必要な基本構造や仕組み、枠組み」を提供するものです。開発者が1から全部作らなくても済むように、よく使う機能や設計の土台をまとめてくれている「使える枠組み」や「設計図」のようなものです。

役割

プログラムの骨組みや流れを決めてくれるため、開発者はその上で必要な処理を書くだけで効率よく開発ができる。

特徴

決まったルールや構造があり、再利用できる部品(よく使われる機能)やライブラリが豊富、アプリの基本的な処理(データのやり取り、画面表示、認証機能)を扱っている。

Springboot

Springbootとは、JavaでのWebアプリケーション開発を効率化するためのフレームワークです。

  • ほとんど設定せずに動く

Springbootでは、使いたい機能を自動で導入してくれるので最小限のコードや環境構築でアプリが動きます。環境の設定をしてる.xmlファイルなどもプロジェクト作成の際に必要なものを選び設定することができる。

  • Webサーバーを内蔵している

通常、JavaアプリはTomcatなどを外部にインストールし設定しないとアプリが動かないが、Springbootはアプリ内にWebサーバーが組み込まれているので簡単にWebアプリが動きます。

  • 必要な機能がまとめて導入できる

Springbootには「スターター」が用意されている。例えば、「spring-boot-starter-web」があり、これはWebアプリの開発に必要な機能が全部入っている。自分で必要なものを選んで依存関係を管理する必要がないので、初心者でも簡単に使えるようになっている。

実務での使用例

Springbootが使われたシステムやアプリは身近に使われているものが多くあります。

  • 飲食チェーンの注文管理アプリ
  • 学習塾の生徒管理アプリ

テーブル別の注文管理、店舗ごとの売上集計をする注文管理アプリ。

生徒の基本情報、成績、出席の管理や授業スケジュールができる生徒管理アプリ。

上記の他にもたくさん使われている場面があり、普段から使用しているかもしれません!調べてみるとこんなところにSpringbootが!と発見できるかもしれません。

なぜこんなにもSpringbootが使われているのか!それにはいくつか理由があります。

  • 開発スピードが圧倒的に早い

必要な環境構築を自動でやってくれるので起動できるまでが早い。「spring-boot-starter-web」を追加するだけで、最低限のコードでアプリが動かせるようになるので、その後の開発スピードも早くなる。

  • 大規模にも小規模にも対応できる柔軟性

Springbootは、小規模のシステムにも大企業が使う複雑な業務システムにも対応可能。業務アプリに関しては10年以上運用する想定する現場での安定感が強い。

  • セキュリティ対応が強力

ログイン・認可(ロール管理:権限管理)などの機能が標準で使える。実運用を想定したセキュリティを最小限の記述で導入できるのはJava系でSpringbootがほぼ唯一。この機能は、Springbootの中の「SpringSecurity」に分類され学習コストは高いが、身につけたらそれに見合う安定性・機能性がある。

  • 学習コストが低い

Java・Springbootの知見は色々なドキュメントがネットに存在する(公式、Qiita、Zennなど)。エラー対応や設定調整もネット上に既に多くの解決事例が存在する。エンジニアの中でもSpring経験者が多いので、チーム開発もしやすい。

まとめ

JavaでWebアプリやシステムを開発しようとすると、必ず使用されるであろうSpringboot。今回説明できていない開発する上での知識などもまだまだたくさんあるので、実務で使用しながらたくさんの知識を増やしていきましょう!理解してくると身の回りのアプリなどの仕組みもわかってくるようになるかもしれません!!!